【街角クリエイターズ vol.1】言葉から発想する商品づくり(デザイナー・熊谷 英之さん) | プレゼント・ギフトなら面白雑貨専門店王様のアイディア

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2022/08/16 10:37


商品を手がけたクリエイターさんに直撃し、商品に込めた想い、アイディアの原点に迫る「街角クリエイターズ」のコーナー。


第一回の今回は、「Leaf Thermometer」「ガリバーフレーム 置き型ルーペ」といった、洗練されたデザインとストーリー性のあるコンセプトが印象的な商品を手がけた、デザイナー・熊谷 英之さんにお話を伺います。

 

熊谷さん、本日はどうぞよろしくお願いいたします!

 

それでは早速。
まず、王様のアイディアでも取り扱っている「Leaf」「ガリバーフレーム」がそれぞれどのような思いで生まれた商品なのか、教えていただけますか?

  

熊谷さん「どちらの商品も、”使ってみたかった素材”をベースにアイディアを考え始めました。
Leafは温度で色が変わるサーモインク、ガリバーフレームはフレネルレンズというレンズですね。自分で素材に制約を設けることで、アイディアを絞り込んでいきました。
そして、実際にこの2つの商品を作り出すときの共通点は、どちらも言葉から発想していることですね。Leaf色で感じる温度計、ガリバーフレームは小さなものを大きく飾るです。
言葉にしてみると軸がはっきりして、イメージが膨らむことが多いので、普段から、どんなキャッチコピーになるか、を意識しながら商品を作っています。」



温度で色が変わるインクを使って作られた「Leaf」



引き出しにしまうのではなくインテリアとして飾っておきたい「ガリバーフレーム」

  

今回こちらの2商品の取り扱いが決まり、商品についていろいろと調べていく中で、熊谷さんの商品はキャッチコピーが本当に素敵で、商品の魅力を表した秀逸なコピーだなぁと思っていたんです。
まさか、キャッチコピーが先に出来上がっていたとは…!

 

熊谷さんのアイディアノートも見せていただきました。
こんな感じでキーワードとラフスケッチからぼんやり考えていくなかで、キャッチになるフレーズが浮かび上がっていくそう。



アイディアノートに書かれたキーワードとラフスケッチ

  

熊谷さん「言葉から入って形にしていって、使い方にゆとりを持たせる商品が多いですね、僕は。
Leafもガリバーフレームも、想定していた使い方だけではなく、各々の使い方で楽しんでいただけているのかな、と感じています。」

 

確かに、正解が決まってないからこそそれぞれにあった楽しみ方をしてくれてるのかもしれませんね。

 

ちなみに、わたしはLeafにメッセージを書いてプレゼントに添えて贈るのが素敵なんじゃないかな、と思っていますがこの使い方はいかがでしょうか?



バースデーカードとして使うのがスタッフのおすすめ。

 

熊谷さん「もちろん、そんな使い方も良いと思います!
他には、結婚式の際のメッセージカードに使ってくれた友人もいました。裏側にメッセージを書いて木の絵に貼ってもらって、式の後も額縁に入れて飾ってくれているようです。
ガリバーフレームに関しては、お菓子屋さんがクリスマスラッピング用小物のディスプレイとして使ってくれていました。お客さんがなんだこれ?と興味を持ってのぞいてくれていたそうです。
また、実は首にかける紐を通すための穴をつけるというアイディアは発売元のアッシュコンセプトさんの提案だったんです。最初は無かったのですが、子供が使いやすくなったので結果的によかったなと思っています。」 

 

Leafを使った、結婚式のメッセージボードがこちら。
季節の移り変わりで木の葉が紅葉するのと同じように、額ぶちの中の葉の色も変化していくんですね。心があたたかくなる、素敵なアイディアです。



木の絵の周りにメッセージ入りのLeafが貼られている。

 

熊谷さんの「使い方にゆとりを持たせる」という言葉の通り、皆さん自由な発想でLeafやガリバーフレームを楽しんでいらっしゃるようですね。

 

どちらの商品も子供から大人まで、幅広い世代の方々に愛される商品となっていますが、こういった商品を生み出すデザイナーになろうと思ったきっかけはあるんですか?

 

熊谷さん「建築をやっていた父親の影響で、なんとなく子供の時から物作りには興味がありました。
学生のころからプロダクトデザインはやりたいと思っていたんですが、大は小を兼ねるかな、と思いまずは設計事務所で働きはじめました。
その時に参加したシャチハタのコンペで入賞したことが、本格的にプロダクトに興味を持つきっかけになりました。」



シャチハタコンペで入賞した際の作品。

 

建築家だったお父様が設計したという、ご実家の写真も見せていただきました。
絵を書くのが得意だったから、とか言った理由ではなく、幼いころからデザインへのこだわりなどを間近で見ていたことが関係しているのではないか、とのことでした。



お父様が設計された熊谷さんのご実家。



お家の中。おしゃれな天井です。

 

その、プロダクトデザインに興味を持ちながらも建築を学んでいた学生時代、かつての王様のアイディアのECサイトもよく見ていたんだとか。

 

熊谷さん「遊び心があって、おもしろいなぁと思ってよく見てましたね。
怠け者専用メガネとか、とても印象に残っています。あとドリンキングバードは当時友達の家にありました。
なので王様のアイディアが復活するのをSNSで知って覗いてみたら、自分の商品が置かれていたので嬉しくてすぐインスタにあげました!()」 

 

ありがとうございます!
現在の王様のアイディアでも、「遊び心」「ユニーク」といった要素は商品をセレクトする上で大事なキーワードになっていて、熊谷さんの商品は王様のアイディアに本当にぴったりだなぁと感じています。

 

では最後に、これからこういった商品が作ってみたい、など今後の展望を教えてください! 

 

熊谷さん「今、"3MON(ミモン)"というプロジェクトチームを作って、自分たちがおもしろいと思うことを企画して企業に提案する活動をしています。
ゆくゆくは、デザインしたものを自分たちで製造し、販売するところまでやってみたいな、と思っています。“3MON”は前代未聞を目指すことから名付けられたので、前代未聞なとんでもないものを作ってみたいですね。」 

 

その際にはぜひ我々王様のアイディアで販売させてくださいね…!!!
今後のご活躍、楽しみにしております。

 

熊谷さん、今回はお時間をいただきありがとうございました。
どんな方がどんな思いで作ったのか、を知ると商品の見え方も変わってきますね。
熊谷さんがデザインした「Leaf」「ガリバーフレーム」をたくさんの方に楽しんでいただけるよう、これからも商品の魅力を発信していきたいと思います!

 

そして「キャッチコピーから考える」というアイディア発想法、今日から早速実践してまいります!

  

さて、次回の「街角クリエイターズ」では、どの商品の生みの親にお話を伺えるのでしょうか。
お楽しみにお待ちくださいね。